皆さんこんにちは、ナツです!
今回はストリートファイター6の防御法についてご紹介です。
「あと一歩が勝ちきれない…」
「攻めは得意なのに、守りに回るとあっさり崩されてしまう…」
スト6でさらなる高みを目指す中で、このような壁にぶつかっていませんか?攻めのアプローチは多彩になったものの、相手の攻めをいなしきれずにラウンドを落としてしまう…そんな悔しい思いをしているプレイヤーは少なくないはずです。
一度崩されると、そのまま画面端でKOされてしまう…良くある悩みですよね。
勝率を安定させる上で極めて重要なのが「防御」の知識です。スト6における防御は、ただガードを固めるだけではありません。相手の攻め手を予測し、適切な防御テクニックを選択することで、被弾を最小限に抑え、有利な状況を作り出すことができます。さらに、防御テクニックには打撃と投げ両方に対応しているなど、より強い防御択が存在します。
この記事では、スト6に慣れてきた皆さんが勝率を安定させるための具体的な防御テクニックを徹底解説します。
なぜ「防御」を意識することが大切なのか?
読み合いにおけるリスクを抑えることが出来るため
「格闘ゲームの読み合いはジャンケンだ」とよく例えられます。打撃は投げに勝ち、投げはガードに勝ち、ガードは打撃に勝つ。この基本的な三すくみは、格ゲーの根幹をなす重要な要素です。
しかし、実際のスト6における読み合いは、単純なジャンケンではありません。なぜなら、「グーとチョキの両方に勝てる後出しの選択肢」のような、一方的に有利な択が存在するからです。
例えば、相手の起き攻め。相手が打撃を重ねてくるか、投げを重ねるかの二択を迫ってきたとします。ここで単純にガードを固めれば投げられ、投げ抜けを入力すれば打撃を食らってしまいます。このままでは基本的なジャンケンと変わりないですね。
しかし、もし「打撃はガードでき、投げは投げ抜けできる」という防御方法があればどうでしょうか?相手の主要な二択を、たった一つの行動で対応できるのです。もちろん、この万能に見える選択肢にも弱点は存在しますが、相手の攻めに対してよりリスクの低い選択肢を持っていること自体が、大きなアドバンテージになります。
相手の行動にどれだけリスクを付けられるか、自分の行動をどれだけローリスクに出来るかが格ゲーの勝率UPには必須の考えですね。
このように、相手の攻めに対して有利な防御択を適切に使い分けることができれば、無駄な被弾は劇的に減少します。結果としてダメージトレードで勝ちやすくなり、逆転負けを減らし、試合全体を通しての勝率が安定していくのです。
攻め方についてはこちらの記事↓でも解説していますので、良ければ読んでみてください。
具体的な防御テクニック解説!
ここからは、今すぐ実戦で使える、強力な防御テクニックを3つ厳選してご紹介します。これらのテクニックを習得し、状況に応じて使い分けることで、防御力が飛躍的に向上するはずです。
1. 遅らせグラップ
まず最初にマスターしたいのが「遅らせグラップ」です。かなり有名なテクニックなので、知っている方も多いと思います。これは、相手の起き攻めなど、密着状態での二択に対して絶大な効果を発揮する防御テクニックですね。
遅らせグラップとは?
遅らせグラップとは、ガード硬直が解けたタイミング・もしくは起き上がりから、ガードを入力しつつ意図的に少し遅らせて投げ抜けを入力するテクニックです。
なぜ遅らせグラップが有効なのか?
この行動の真価は、「最速の打撃」と「投げ」という二つの選択肢に両対応できる点にあります。
- 相手が最速打撃を重ねてきた場合:相手の打撃をガードするので、ガード硬直中に投げが入力されます。そのため、後から入力した投げ抜けは発生せず、ガードが成立します。
- 相手が投げを選択した場合:少し遅らせていますが投げ抜けを入力しているため、、投げ抜けが成立します。
つまり、「遅らせグラップ」をとりあえず仕込んでおくだけで、相手の安易な起き攻め二択を拒否できるのです。
具体的な練習方法
遅らせグラップの練習方法としては、トレモでダミーに「しゃがみ大K→打撃重ね」「しゃがみ大K→投げ重ね」をレコードし、両方対応できるように投げ抜けのタイミングを掴むのがおススメです。
カウンターヒットで自分が打撃を食らう場合は、投げ抜けを押すのが早く、逆に投げを食らう場合は、投げ抜けを押すのが遅くなっています。
遅らせグラップの弱点
遅らせグラップは一見すると無敵に見えますが、もちろん万能ではありません。遅らせグラップの対になる択は「シミー(投げ誘い)」です。シミーとは、相手が投げるフリをして一瞬だけ後ろに下がり、こちらの投げ抜けの空振りを誘って、そこに大きなダメージのコンボを叩き込む行動です。遅らせグラップを相手に読まれると、このシミーの餌食になってしまいます。
2. 後ろ下がり
後ろ下がりとは?
後ろ下がりは相手の技をガードした後、一瞬後ろ歩きを入れてから再度ガードをするテクニックです。
地味なテクニックですが、習得するとかなり強力な防御択です。
なぜ「後ろ下がり」が有効なのか?
スト6で崩しの択として「歩き投げ」がありますが、この択に対してリスクを減らして回避できることが大きなメリットです。
例えば、ジェイミーのラッシュ大P後が分かりやすいのですが、ジェイミーのラッシュ大Pはガードさせてジェイミーが+1Fです。
この状況だと、ジェイミー有利なので歩き投げor小パンの2択を仕掛けられる状況になります。この2択に対して、自分が後ろ下がりを選択すると、この2択を拒否できます。
- 相手の歩き投げ→後ろ下がりにより、投げをスカせる
- 相手の暴れ潰し小パン→後ろ下がりにより、ガードできる
こんな感じですね。具体例でジェイミーを出しましたが、リュウの鳩尾砕き後など活用できる場面は多くあります。
この防御方法は相手の暴れ潰しと歩き投げの2択を拒否することでリスクを回避出来る防御方法です。
もちろんリスクを負って暴れるのも読み合いを回す上では大切ですが、あえてリスクを取らなくても良い場面ではこちらのテクニックも使ってみると勝率が安定すると思います。
後ろ下がりの弱点
もちろん、後ろ下がりにも弱点はあります。それは中足に弱い点です。
「後ろ下がりを入れる=下段はガラ空きになる」なので、後ろ歩きを良くしてくる相手に対しては中足を撃つのが有効です。
逆に、後ろ歩きを読まれて中足を撃たれる場合は、暴れが通るので、小パンカウンターのコンボを入れ込んでおきましょう。
3.キャンセルラッシュへの無敵技orDリバ仕込み
無敵技仕込みとは?
こちらはかなり上級者向けのテクニックとなっています。
スト6において強力な行動にキャンセルドライブラッシュ(キャンセルラッシュ)があります。相手に技をガードさせた後、ラッシュでキャンセルすることで、大幅な有利フレームを取りながら接近することができる行動ですね。この行動は非常に強力で、防御側は不利フレームを背負うため、厳しい読み合いを強いられます。
この読み合いを拒否できるのが、相手のキャンセルラッシュに無敵技orDリバを入れ込むことです。
具体的なやり方としては、相手のキャンセルラッシュを見たら相手の攻撃が当たる前に無敵技コマンドを入力してガードを入力します。
なぜ無敵技仕込みが有効か?
この行動の強い点は、連続ガードにならない相手のキャンセルラッシュ連携に割り込めるようにしつつ、打撃はガード出来る点にあります。つまりリスクがほぼゼロの防御法となります。
例えば、「キャンセルラッシュ→投げ」や「小技キャンセルラッシュ→大P」など、攻撃が連続しない連携は基本的に無敵技で割り込めます。リターンとしては、無敵技のダメージ+Dゲージ1本分の差をつけることが出来ます。(相手はキャンセルラッシュで3本消費したのに対して、自分は2本消費なので1本分の差)
低リスクで、相手のぼったくり連携(連ガにならない連携)を潰せるので、基本仕込み得なのが強いポイントです。
連続ガードとは、技をガードした硬直中に次の攻撃をガードすること。
これが成立すると、防御側はガードから小パンなどを出しても割り込めず、ガードが継続する。
具体的な練習方法
無敵技仕込みの具体的な練習方法は、トレモでダミーに①「中足キャンセルラッシュ→小パン」と②「中足キャンセルラッシュ→投げ」をレコードする方法がおススメです。
相手のキャンセルラッシュを見てから、相手の技が当たる前に無敵技コマンドを入力し、ガードをすぐ入れるようにします。
仕込みが成功していれば、①はガード、②は無敵技割り込みが成立するはずです。
これを試合中に出せるように練習していきましょう。

相手が小パンを出している場合は無敵技が発生せず、ガードになる。
無敵仕込みの弱点
無敵技仕込みの弱点としては、連続ガードとなる連携は割り込めないという点です。
例えば良くある連携として、「中足→小パン」の連携ですね。ほとんどのキャラで連続ガードになる連携で、中足から小パンの間を無敵技で割り込めません。なので、小パンガード後は相手有利となり、読み合いを強いられることとなります。
無敵仕込みも万能ではないですが、仕込んでおくことでぼったくり連携を潰せたり、相手に連続ガードを作らせることを強制出来たりするので、やっておくに越したことはない防御法ですね。
まとめ:防御を知れば、勝率の安定に繋がる
今回は、スト6における「防御テクニック」について解説しました。
これらの防御択を織り交ぜることで、相手により難しい攻め方を要求することができ、ローリスクでの防御を展開することが出来るはずです。
- 遅らせグラップ:打撃と投げに両対応する防御テク
- 後ろ下がり:相手の歩き投げにリスクを付ける防御テク
- キャンセルラッシュへの無敵仕込み:相手のキャンセルラッシュ連携を拒否し、ターンを奪い返す
ただし、これらのテクニックは、どれも非常に強力ですが、決して万能ではありません。どんな防御行動にも、必ずそれを上回る攻めの選択肢が存在します。大切なのは、相手の行動をよく観察し、相手の癖を読み、複数の防御択を使い分けていくことです。対応方法を知っている相手には、裏をかいて最速暴れしてみるなど、相手の攻めに応じてリスクとリターンのバランスを取れるように出来れば、上級者への道が開けるはずです!
スト6には、知っているだけで相手の攻めをいなせる知識やテクニックが、まだまだたくさん眠っています。こうした細かい知識の積み重ねが、あなたの地力を着実に底上げし、安定した強さに繋がっていきます。
まずは今回紹介した防御テクニックをトレーニングモードで練習し、実戦で試してみてください。きっと、今まで見えなかった新しいスト6の世界が広がっていくはずです。頑張ってください!