
皆さんこんにちは、ナツです!
この記事に辿り着いたあなたへ。まずは、心からお祝い申し上げます。ストリートファイター6における最高ランク、「マスター」への到達、本当におめでとうございます!
数多の激戦を乗り越え、厳しいランクマッチを勝ち抜き、ついにたどり着いた頂。その達成感と喜びに満ち溢れていることでしょう。しかし、それと同時に、マスターランクの洗礼を浴び、こんな不安や焦りを感じてはいませんか?
「マスターになった途端、全く勝てなくなった…」
「あれだけ苦労して上がったのに、MRがあっという間に200も300も下がってしまった…」
「もしかして、自分はマスターにふさわしくないのでは?」
その気持ち、非常によく分かります。ですが、その悩みは、ほぼ全てのマスター到達者が通る道であり、心が折れる必要は全くありません。この記事では、なぜマスター到達直後に勝てなくなるのか、MRシステムの実情と、この先のマスターリーグを勝ち抜いていくための「歩き方」を、私の実体験を交えて徹底的に解説します。
まずは誇ろう!「マスターランク」は全プレイヤーの中でも上澄み
MRの数字に一喜一憂する前に、まずはこの事実を再認識してください。マスターランクは、全プレイヤー人口の上位約13%しか存在しない、上澄みの領域となっています。(筆者調べ 2025年7月時点)
これは、あなたがランクマに費やした時間や試行錯誤が正しかったことの証明です。あなたは、間違いなくスト6の上級者であり、まずはそのことを誇りに思うべきです。
「MR〇〇までは中級者」とかいう意見もありますが、個人的にはマスター到達した人は上級者と名乗って良いと思います。というか、そう区切らないとコミュニティの敷居が高くなりすぎて、今後新規の方たちが「頑張ろう!」と思えなくなってしまうと感じています。
話が逸れましたが、ご存知の通りマスターランクの中にも、さらに上の称号が存在します。

- マスター(~MR1599)
- ハイマスター(MR1600~1699)
- グランドマスター(MR1700~1799)
- アルティメットマスター(MR1800~1899)
- レジェンド(MR上位500名)
このように、マスターランク到達は一定のゴールであり、新たなスタート地点でもあります。マスター帯は、皆さんのような上級者たちが切磋琢磨する新たなランクマなのです。
なぜMRは下がる?マスター帯のリアル
マスターランクに到達すると、全てのプレイヤーは一律で「MR1500」からスタートします。しかし、この仕様こそが、多くの新米マスターの心を折っているのです。
上述のように、MR1500というレートは、マスターランクの中では「ハイマスター」まであと一歩という、かなり高い位置にあります。つまり、マスターに上がりたてのあなたは、「既にマスター帯の厳しい環境で生き残り、MRを1400~1500台まで向上させてきた猛者たち」といきなりマッチングさせられるのです。これでは、連敗してしまうのも無理はありません。
私の体感ではありますが、マスターに到達したばかりのプレイヤーの、いわば「スタートライン」と言えるMRは大体1000~1200前後です。ですから、初期MR1500からこのあたりまでポイントが下がってしまうのは、あなたの問題ではなく、ごく自然な現象なのです。
多くのプレイヤーが、この初期の連敗で心を折られ、ランクマッチから離れてしまいます。しかし、ここを乗り越えられるかどうかが、マスタープレイヤーとして成長できるかの最初の関門です。
【筆者の実体験】MR1100まで落ちてから見えた景色
偉そうに語っている私も、もちろんこの洗礼を受けました。初めてマスターに到達した時の喜びは束の間、ランクマを回せば回すほど落ちていくMR。最終的には1100くらいまで下がり、「自分には才能がないんだ…」と、本気で落ち込みました。
しかし、MRは実力に応じてどこかで安定するため、MR1100まで下がった辺りからは勝ったり負けたりで勝率50%くらいに落ち着きました。そして、ここから開き直り、「出来ることを少しずつ増やしていこう」と前向きになることが出来ました。「今の試合、対空が出てなかったな」「連携の対処法を知らなくて、わからん殺しされたな」というように課題を一つずつ見つけては、YouTubeなどで対策を調べ、トレーニングモードで練習し、次の試合で試す。その繰り返しでした。
すると、継続していくうちにあれだけ下がり続けていたMRが本当に少しずつですが上昇し始めたのです。
MRの上昇を実感できると、モチベも上がり、さらに練習して試合で勝てるようになるという正の循環が生まれたのです。
これを継続して、私も現在ではグラマスまで到達し、アルマスを目指して精進しています。
MRの上昇は長い目で見る必要があるので、参考までに筆者のMR変遷(どれもAct最終値でキャラはラシード)を書いておきますね。
- Act4 MR1281 1221戦
- Act5 MR1448 1257戦
- Act6 MR1574 2524戦
- Act7 MR1605 1746戦
- Act8 MR1707 2487戦(進行中)
Act4にマスター到達してからAct7ではMR1700に到達しました。1Actが3か月なので、1年近くかかっていますね。私は最近まで、リプレイで自分の振り返りをせず、とにかく試合をひたすら回すタイプだったので、リプレイを見返してもっと効率よく上達できる人は、1年かからずともスイスイ上がっていけるかなぁと思います。やっぱりリプレイ大事です。
リプレイの見方について詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
マスター帯を戦う上での心構え
さて、マスター帯の実態についてここまで解説しましたが、これを踏まえて、どうマスター帯を戦っていけば良いのでしょうか。
下記では私がランクマを回して気づいた、マスター帯の心構えを解説しますね。
上達するための指針ととらえていただければと思います。
心構え①:目先のMRよりも今の自分の課題に取り組む
MRは水物なので、その日の調子や対戦相手との相性で平気で100~150くらいは上下します。
なので、「MRを上げること」を目標にすると、負けた時にMRが下がるストレスが大きすぎて、そもそものモチベが下がってしまったりします。(実際私もモチベが下がり、1週間やらない期間とかありました。)
まずは、「自分の課題を解決すること」に注力しましょう。
例えば、「対空を今より出せるようになりたい」と決めたら、他が多少疎かになっても良いので、対対空に意識を向けて数日程度対戦します。これを続けた後、普通に対戦すると前よりも少しだけ対空が出るようになるはずです。
この小さな積み重ねが、いずれ大きな結果となってMRに反映されるはずです。
ちなみに、どれくらいで実力がMRに反映されるかの期間ですが、私の場合は2か月くらい同じMR付近で停滞し、ある日ブレークスルーが起きて、MRが200くらい上昇して安定という動きを取っていたので、参考になればと思います。焦らないのが肝心ですね。
心構え②:とにかく理屈が大切
格闘ゲームは突き詰めると、期待値のゲームです。マスター帯で勝ち続けるプレイヤーは、全ての行動において「最もリスクが低く、リターンが高い選択肢」、つまり期待値の高い択を常に選び続けています。これまで「たまに勝てていた甘えた行動」を一つずつ減らし、技振りに明確な理由を持つこと。それが、マスター帯で勝ち上がるための最初のステップなのです
まとめ
今回は、スト6のマスターランク、そしてMRとの向き合い方について解説しました。
マスターに到達したあなたは、それだけで間違いなく強いプレイヤーです。初期MR1500からポイントが下がってしまうのは、システムの仕様上、ごく当たり前のこと。そこで自信を失う必要は全くありません。
本当に大切なのは、目先のMRの数字ではなく、昨日の自分よりもほんの少しだけ強くなる意識なのです。
マスターリーグは、これまで以上にハイレベルで、刺激的で、そして楽しい場所です。MRだけに囚われて一喜一憂せず、自分自身の成長を楽しんでください。良いマスターライフを!